竹や笹が茂ってしまい、普通の草刈りとして頼んでよいのか迷っていませんか。竹林の刈払いを検討している方に向けて、通常の草刈りとの違いを整理しました。
竹林の刈払いが普通の草刈りと違うのは、地上部を刈っても地下茎から再生する点です。 林野庁は、竹が毎年地下茎の節にある芽子から新しい竹を発生させると説明しており、地下茎は1年に5m伸びた記録があるとしています。
伸びる速さについても記録があります。1日でマダケが121cm、モウソウチクが119cm伸びたとされています。
| 普通の雑草 | 竹・笹 | |
|---|---|---|
| 再生の仕組み | 種子や根から | 地下茎の節にある芽子から毎年発生 |
| 伸びる速さ | — | 1日で121cm伸びた記録(マダケ) |
| 地下の広がり | — | 地下茎が1年に5m伸びた記録 |
| 依頼先 | — | 抜根まで行う場合は「伐採/抜根」に当たる |
| 刈った後 | 集草・搬出 | 運搬経路、破砕・チップ化の可否が関わる |
もう一つ、依頼先によっては「草刈り」として受けてもらえないことがあります。 横浜市シルバー人材センターは「伐採/抜根」をお請けできない作業に挙げています。
地下茎が残れば再生します
林野庁は竹の性質を次のように説明しています。
竹は、常緑性の多年生植物であり、毎年地下茎の節にある芽子から新しい竹を発生させ、わずか数か月で立派な竹に生長するという特徴があり、1日(24時間)にマダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があります。
地下茎の伸長は、土質や気象条件によって異なりますが、1年に5m伸びた記録があります。
出典:林野庁「竹の性質」(2026年8月13日確認)
「毎年地下茎の節にある芽子から新しい竹を発生させる」 という性質があるため、地上部を刈った後も再生する可能性があります。1回で終わると決めず、再生の確認と継続的な作業を見込んで計画してください。
同庁はまた、3〜4年目の地下茎が最もたけのこを産み、5年目を過ぎると減少すること、豊作(表年)と凶作(裏年)がおおむね隔年にあらわれることも示しています。
伐採の適期があります

竹材として利用する場合、林野庁は伐採時期について次のように示しています。
竹の種類や用途によって異なりますが、竹材として利用するのは3~5年生の竹が最良で、伐採時期は一般的に生長の休止時期である晩秋から初冬が適期です。
これは竹材として利用する場合の適期です。 管理のために刈る場合の時期については、この資料は触れていません。作業時期は依頼先とご相談ください。
なお竹の寿命は太いものほど長く20年ほどで、竹には形成層がないため、樹木のように毎年太くなることはありません。
「草刈り」として受けてもらえないことがあります
依頼先を探す段階でつまずくことがあります。 横浜市シルバー人材センターは、お請けできない作業として次を挙げています。
- 伐採/抜根
- 高木の剪定(高さ3m以上)
- 斜面や不安定な場所など、安全が確保できない場合
- 会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分
出典:公益財団法人横浜市シルバー人材センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」(2026年8月13日確認)
抜根まで必要な場合は、この「伐採/抜根」に該当します。 地上部の刈払いだけで足りるのか、抜根まで行うのかによって、頼める先が変わります。最初から竹であること、どこまで必要かを伝えてください。
依頼先ごとの向き不向きは草刈りを頼める業者の種類と向き不向き、断られる条件はシルバー人材センターの草刈り料金と、断られるケースで整理しています。
量が問題になります
搬出と処分をどうするかを、作業の前に決めておいてください。 次の4点が見積りに影響します。
- その場に残すか、搬出するか
- 搬出するなら、運搬経路と車両が入れるか
- 処分費を含めた見積りになっているか
- 破砕・チップ化に対応できるか
進入路が狭い土地では、搬出そのものが作業量を左右します。 刈った草の処分は刈った草の処分方法と費用の考え方で整理しています。
横浜市は、私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。竹林の中に廃棄物がある場合、竹と一緒に処分できると決めつけないでください。
安全上の注意
農林水産省の「共同活動の安全のしおり」は、刈払機を使う作業について次を挙げています。使用する機械や刈刃が竹に対応できるかは、依頼先へご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 防護具 | ヘルメット、防護メガネ、手袋、長靴または安全靴 |
| 刈刃 | ひび割れや欠けがある場合は新しいものへ交換する |
| 給油 | エンジン始動は給油場所から3m以上離れる |
| 作業間隔 | 複数名なら15m以上 |
| 急斜面 | 「作業場所は事前に確認し、不安定な場所や転倒の恐れのある急斜面などでは無理な作業をしないようにしましょう。」 |
出典:農林水産省「共同活動の安全のしおり」(2026年8月13日確認)
同資料は事前の下見でチェックする危険箇所として「急傾斜地、窪地やぬかるみ、段差、電線や電話線、狭小地、急流の水路、危険物、蜂の巣などの危険な動植物等」を挙げ、活動前日までに現地の下見、打合せ、緊急連絡先の確認を行うよう求めています。
よくあるご質問
竹はどのくらい速く伸びますか。
林野庁は「1日(24時間)にマダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があります」としています。地下茎については1年に5m伸びた記録があるとされています。
一度刈れば終わりますか。
林野庁は、竹が毎年地下茎の節にある芽子から新しい竹を発生させると説明しています。地上部を刈っても地下茎が残っていれば再生する可能性があるため、1回で終わると決めずに計画してください。
いつ刈るのがよいですか。
林野庁は、竹材として利用する場合の伐採適期を「生長の休止時期である晩秋から初冬」としています。管理のために刈る場合の時期については、同資料は触れていません。
草刈り業者に頼めますか。
依頼先によります。横浜市シルバー人材センターは「伐採/抜根」をお請けできない作業に挙げています。抜根まで必要な場合は該当しますので、最初から竹であること、どこまで必要かを伝えてください。
抜根まで必要ですか。
目的と範囲によります。林野庁は、地下茎の節にある芽子から毎年新しい竹が発生すると説明しています。どこまでの作業が必要かは、現地の状態を見たうえでの判断になります。範囲と目的を伝えてご相談ください。
刈った竹はどうなりますか。
その場に残すか搬出するか、搬出するなら運搬経路と処分費を含めた見積りかを、作業前に確認してください。破砕やチップ化に対応できるかも依頼先によって異なります。
ご相談について
竹林・笹が入り込んでいる農地では、現況写真と、竹の太さ・範囲が分かる情報をお送りください。地上部の刈払いだけでよいか、抜根まで必要かもあわせてお知らせいただけると、ご案内が具体的になります。
農地・空き地の草刈りのご依頼から承ります。面積が分からないままでもお申し込みいただけます。管理の負担全体を整理したい場合は農地の草刈り・管理の負担を減らしたい方へをご覧ください。









