刈った草の処分方法と費用の考え方【畑に置いたままでよいか】

刈った草の処分方法と費用の考え方【畑に置いたままでよいか】

刈った草をその場に置いたままでよいのか、処分すべきなのか迷っていませんか。刈草の扱いを決めかねている方に向けた記事です。

畑に置いたままでよいかは、耕作を続ける・再開する予定があるかで変わります。 予定があるなら残す扱いも選択肢になり、方針が決まっていない土地や近隣への影響を抑えたい土地では搬出を検討することになります。

刈った草の扱いは「その場に残す」「自分で処分する」「業者に搬出してもらう」の3つで、どれを選ぶかで見積りが変わります。

搬出には費用がかかります。 そして依頼先によっては、そもそも搬出を引き受けていません。横浜市シルバー人材センターは「会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分」をお請けできない作業に挙げています。

一方、残すという選択もあります。 耕作を前提とする場合、農林水産省は緑肥のすき込みについて土づくりの効果を示しています。

目次

判断の分かれ目

刈った草をどうするかの判断を今後の方針別に示した図。耕作を再開したい・続けたい場合は残す扱いも選択肢になる、近隣への影響を抑えたい場合と売却・転用を予定している場合は搬出を検討する、方針が決まっていない場合は業者と相談して決める
今後の方針刈草の扱い理由
耕作を再開したい/続けたい残す扱いも選択肢になるすき込みを前提に業者と相談できる
近隣への影響を抑えたい搬出を検討する刈った状態を現地に残さない
売却・転用を予定している搬出を検討する現況の見え方に関わる
方針が決まっていない業者と相談して決める量と場所によって扱いが変わる

残す場合

農林水産省は「緑肥利用マニュアル」で、すき込みの効果を定量的に示しています。

緑肥は、有機物補給による土壌の団粒化や根伸長による下層土の硬度・透水性の改善等により、土づくりに役立つ。また、根粒による窒素固定や溶脱養分の吸収による養分の蓄積、有機物補給による有用生物の活性化は、いずれも減肥に役立つ。さらに、有害生物の制御や土壌侵食の防止などにも効果が期待できる。

同マニュアルは、10aあたり炭素150kgの有機物を蓄積させるのに、牛ふん堆肥は1.4tの運搬・散布が必要である一方、ソルガムは5kgの種子の播種で足りるという比較も示しています(ソルガムを草丈2mですき込み、1年後に土壌に残存する炭素量を基準とした場合)。

出典:農林水産省「緑肥利用マニュアル-土づくりと減肥を目指して-」(2026年8月13日確認)

ただし、これは緑肥作物を計画的に栽培してすき込む話です。 雑草を刈って置いておくことと同じではありません。耕作を前提としない土地で刈草を積んだままにすると、別の問題が生じ得ます。

残す場合に決めておくこと

  1. 敷くのか、積むのか(積むと局所的に堆積します)
  2. 置き場所(水路や進入路との位置関係を業者と確認する)
  3. 次回作業までの間、その状態でよいか

水路沿いの土地では、置き場所を作業前に業者と確認してください。

自分で処分する場合

家庭ごみとして出せるかは、自治体のルールによります。 量の制限や出し方が定められていることがあり、事業として行う草刈りで出た草は扱いが異なる場合もあります。

お住まいの市町村のごみ・資源物の分け方・出し方をご確認ください。横浜市の場合は資源循環局の案内が窓口になります。

大量に出る場合、家庭ごみの枠に収まらないことがあります。 その場合は次の搬出を検討することになります。

業者に搬出してもらう場合

搬出は、見積りに含まれているかを確認してください。 「草刈り」の見積りが刈払いだけを指している場合があります。

確認する項目は次のとおりです。

  1. 集草・積み込みまで含むか
  2. 運搬経路と車両が入れるか
  3. 処分費が含まれているか
  4. 破砕・チップ化に対応できるか(樹木や竹が混ざる場合)

依頼先によっては受託していません。 横浜市シルバー人材センターは「会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分」をお請けできない作業に挙げています(同センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」、2026年8月13日確認)。

料金の比べ方は草刈り業者の料金相場と選び方、面積との関係は100坪・300坪の草刈り費用はどう決まるかで整理しています。

草以外のものが混ざっている場合

刈草と一緒に処分できると決めつけないでください。

横浜市は、私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。作業中に廃棄物が見つかった場合は、処理方法を業者と相談することになります。

また、農林水産省の「共同活動の安全のしおり」は「事前に、草刈範囲の空き缶や石、木片などを取り除いておきましょう。」としています。作業前に現地を確認しておいてください。

よくあるご質問

刈った草は畑に置いたままでよいですか。

今後その土地をどうするかによります。耕作を続ける・再開する予定なら残す方向を検討できます。敷くのか積むのか、置き場所をどこにするかは、作業前に業者と決めておいてください。

置いておくと肥料になりますか。

農林水産省は緑肥について、有機物補給による土壌の団粒化や減肥への効果を示しています。ただしこれは緑肥作物を計画的に栽培してすき込む場合の話で、雑草を刈って置くことと同じではありません。

搬出するといくらかかりますか。

量、運搬経路、処分方法によって変わります。見積りを取る際は、集草・積み込み・運搬・処分のどこまでが含まれるかを分けて確認してください。

搬出を断られることはありますか。

あります。横浜市シルバー人材センターは「会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分」をお請けできない作業に挙げています。

竹や樹木が混ざっている場合は。

破砕・チップ化に対応できるかを依頼先へご確認ください。竹については竹林・笹の刈払いが普通の草刈りと違う理由をご覧ください。

ごみが混ざっていました。

横浜市は私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草と一緒に処分できると決めつけず、業者と処理方法を相談してください。

ご依頼について

見積りの際に、刈草の扱いをどうするかをお伝えください。 残す場合と搬出する場合で、金額も作業内容も変わります。

農地・空き地の草刈りのご依頼から承ります。面積が分からないままでもお申し込みいただけます。管理の負担全体は農地の草刈り・管理の負担を減らしたい方へで整理しています。

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この記事を書いた人

横浜市周辺の農地・市街化調整区域の土地について、国や自治体が公表している情報をもとに、所有者の方がまず確認すべきことを整理して発信しています。登記・許認可・測量・税務・売買の各手続きは、それぞれの分野の専門家と連携して進めます。

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