草刈りは年に何回やればよいのか、目安が分からずお困りではないでしょうか。頻度と時期の決め方を、目的別に整理した記事です。
当サイトでは、回数を年◯回と一律にご案内していません。 代わりに、次の順で決めることをお勧めしています。
- 何のために刈るかを決める(近隣への影響を抑える/耕作を再開できる状態を保つ/方針が決まるまでの暫定管理)
- 目的に応じて、どの状態になる前に刈るかを決める(張り出す前/木本が育つ前/枯れ草が堆積する前)
- その状態に近づいたら手配する
依頼する場合は、手配のタイミングが先に来ます。 横浜市シルバー人材センターは、申込みから作業日まで「1~3ヶ月程度お待ちいただくこともあります」としています。伸びてから探し始めると間に合わないことがあります。
自分で刈る場合、夏の作業には熱中症の負担が加わります。農林水産省も、こまめな休憩と水分・塩分の補給を挙げています。
目的を先に決める

| 目的 | 重視すること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 近隣への影響を抑える | 道路・隣地への張り出し | 境界を越える前 |
| 耕作を再開できる状態を保つ | 樹木化させないこと | 木本が育つ前 |
| 方針が決まるまでの暫定管理 | 最低限の安全確保 | 見通しや通行に支障が出る前 |
「近隣への影響を抑える」が目的なら、境界付近だけを先に刈るという選択もあります。 土地全体を毎回刈る必要があるとは限りません。
「耕作を再開できる状態を保つ」なら、樹木化させないことが要点になります。放置して樹木が育つと、草刈りではなく伐採になり、作業も費用も別のものになります。
伸び方は土地ごとに違います
現地を見て判断できるよう、次の点を確認します。
そのため、次の状態を見ながら判断していくことになります。
- 道路や隣地へ張り出していないか
- 木本(樹木になる植物)が育っていないか
- 枯れ草が堆積していないか
- 見通しや通行に支障が出ていないか
日付を先に決めるより、状態を見て判断する余地を残しておくほうが、天候の影響を受けたときに動きやすくなります。
枯れ草が堆積した状態のリスクは枯れ草の火災リスクと土地所有者の責任で整理しています。
記録が翌年の計画になります
同じ場所から写真を撮り、記録を残してください。 これが翌年の判断材料になります。
- 作業日
- 作業範囲
- 草丈
- 天候
- 使用した機械
- 刈草の扱い(現地に残したか、搬出したか)
2年目からは、前年の記録を見て時期を決められます。 遠方にお住まいの場合は、作業前後の写真を依頼しておくと現況を確認できます。
依頼する場合は日程に余裕をみる
依頼先によっては、申し込んでから作業まで時間がかかります。
横浜市シルバー人材センターは、下見の打合せの電話は受付より1週間〜10日程度、見積りは下見の後としています。申し込んだ時点では金額も日程も確定しません。
出典:公益財団法人横浜市シルバー人材センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」(2026年8月13日確認)
繰り返し依頼するなら、次回の時期を作業時に相談しておくと段取りしやすくなります。 依頼先ごとの向き不向きは草刈りを頼める業者の種類と向き不向き、料金の決まり方は草刈り業者の料金相場と選び方をご覧ください。
自分で刈る場合の安全
農林水産省は、共同活動向けに「共同活動の安全のしおり」を公表しています。 個人の作業を対象とした資料ではありませんが、刈払機を使う作業の注意事項として具体的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 防護具 | ヘルメット、防護メガネ、手袋、長靴または安全靴の着用 |
| 給油 | エンジンを始動する場合は、給油場所から3m以上離れる |
| 複数人での作業 | 15m以上の間隔を置いて接触事故を防止する |
| 事前準備 | 草刈範囲の空き缶や石、木片などを取り除く |
| 除去できない障害物 | その周辺は草刈機を使用せず、鎌等で刈る |
| 自動車 | 刈刃で飛んだ石が窓ガラスを割る恐れがあるため、作業場所から離して停める |
| 休憩 | 時間を区切ってこまめに入れる。水分・塩分の補給も |
| 合図 | 騒音が大きいため、鏡や笛を用いて遠くから |
出典:農林水産省「共同活動の安全のしおり」(2026年8月13日確認)
同資料は事前の下見でチェックする危険箇所として「急傾斜地、窪地やぬかるみ、段差、電線や電話線、狭小地、急流の水路、危険物、蜂の巣などの危険な動植物等」を挙げ、「不安定な場所や転倒の恐れのある急斜面などでは無理な作業をしないようにしましょう。」としています。
この条件に当たる土地は、業者への依頼を検討してください。
現地で確認したいこと
農地には、境界杭、石、針金、支柱、水栓、側溝などが草に隠れていることがあります。作業前に分かる範囲で印を付け、残したい苗木や設備も知らせてください。
傾斜地、ぬかるみ、蜂の巣、不法投棄物がある場合は、写真を添えて事前に伝えます。横浜市は、私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草以外の廃棄物は、草と一緒に処分できると決めつけないでください。
よくあるご質問
農地の草刈りは年に何回必要ですか。
当サイトでは年◯回という一律のご案内をしていません。近隣への張り出しを抑えるのか、耕作を再開できる状態を保つのか、暫定的な管理なのかで、必要な回数も時期も変わるためです。目的を決めたうえで、その状態になる前に刈る、という決め方をお勧めしています。ご相談いただければ、現況写真から目安をお伝えします。
いつ刈るのがよいですか。
道路や隣地への張り出し、木本の生育、枯れ草の堆積、見通しへの支障が判断の材料になります。日付を先に固定せず、状態を見て決める余地を残しておくと動きやすくなります。
刈らずに放置するとどうなりますか。
樹木が育つと、草刈りではなく伐採になり、作業も費用も別のものになります。耕作放棄が続いた場合の行政の対応は耕作放棄地になってしまった土地への対策で整理しています。
全体を刈らないといけませんか。
目的によります。近隣への影響を抑えることが目的なら、道路際や境界付近を優先する選択もあります。
依頼したい時期に来てもらえますか。
依頼先によります。横浜市シルバー人材センターは、申込みから作業日まで1〜3ヶ月程度待つこともあると案内しています。繰り返し依頼する場合は、次回の時期を作業時に相談しておくと段取りしやすくなります。
自分で刈るとき、気をつけることはありますか。
農林水産省の「共同活動の安全のしおり」では、ヘルメット・防護メガネ・手袋・長靴等の着用、エンジン始動は給油場所から3m以上離れること、複数人なら15m以上の間隔を置くこと、こまめな休憩と水分・塩分補給などが挙げられています。急斜面では無理な作業をしないともされています。
除草剤を使えば回数を減らせますか。
農地では、周辺の作物や水路への影響を含めて確認が必要です。草刈りとは別の作業として、業者や販売元へご相談ください。
頻度そのものを減らす方向
刈り続けるという前提を変える選択もあります。 貸して管理の負担を移す、方針を決めて手放すといった方向です。
刈り続けた場合の負担は草刈り費用と固定資産税、10年続けるといくらになるか、負担を減らす方向は農地の草刈り・管理の負担を減らしたい方へで整理しています。
草刈りのご依頼は農地・空き地の草刈りのご依頼から承ります。面積が分からないままでもお申し込みいただけます。









