100坪や300坪の草刈りがいくらかかるのか、調べても幅が広すぎて分からない。そんな方に向けて、面積と費用の関係を整理した記事です。
面積・区別・地目の内訳はeMAFF公表分32,259筆の集計にまとめています。
草刈りの費用は、坪数にそのまま比例しません。 準備、移動、養生、機械の搬入といった工程は、面積が小さくても必要になるためです。
100坪と300坪で3倍になるとは限りません。 一方で、面積が同じでも傾斜や進入路の条件で作業量は変わります。
この記事では、横浜市の農地の実際の面積分布を示したうえで、面積をどう伝えれば見積りの精度が上がるかを整理します。
横浜の農地は、思ったより小さい
「100坪」「300坪」という単位で考える前に、実際の分布を見ておくと感覚が合います。
当サイトでeMAFF農地ナビの公表データ(横浜市内 32,259筆)を集計したところ、1筆あたりの面積の中央値は462㎡、坪に直すと約140坪でした。
| 面積帯 | 筆数 | 割合 |
|---|---|---|
| 50坪未満 | 6,656 | 20.6% |
| 50〜100坪 | 5,797 | 18.0% |
| 100〜150坪 | 4,570 | 14.2% |
| 150〜300坪 | 8,567 | 26.6% |
| 300〜1,000坪 | 6,429 | 19.9% |
| 1,000坪以上 | 240 | 0.7% |
100坪未満が38.6%、300坪未満が79.3%を占めます。 平均は194坪ですが、これは一部の広い土地に引っ張られた数字で、実感に近いのは中央値の140坪です。
出典:eMAFF農地ナビ公表データの集計(2026年8月13日取得)。同サイトは「※市街化区域内の農地は、農地法上、非公表とされています。」としているため、この集計は公表されている分に限られます。
「100坪」「300坪」という数字で調べている方の土地が、分布のどのあたりに位置するかの目安になります。 ただし作業量は面積だけでは決まらないため、次にその理由を整理します。
費用が面積に比例しない理由

面積によらず必要な工程があります。
- 現地までの移動
- 機械の搬入・搬出
- 養生、境界の確認
- 刈草の積み込みと搬出
これらのうち、見積りに含まれる範囲は依頼先と契約内容によって変わります。
料金の内訳を公表している例で確認できます。 横浜市シルバー人材センターは、利用料金について「ご利用料金は、会員に支払う配分金のほか、事務費(配分金額の20%)、交通費が含まれています。」と示しています。事務費は配分金額の20%と示されている一方、交通費の算定方法は公表資料からは分かりません。 見積りの際にご確認ください。 同センターは脚立・三脚を使用する場合について「1作業につき2,800円をご負担いただきます」ともしており、これも作業単位の負担です。
出典:公益財団法人横浜市シルバー人材センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」(2026年8月13日確認)
このように、面積に比例する部分と、しない部分が混ざります。 同じ300坪でも、平坦な一枚の畑と、傾斜のある細長い土地では必要な機械や工程が変わります。だからこそ、面積あたりの単価だけで比べず、何が含まれているかを確認してください。
料金の提示単位(㎡単価・坪単価・人日)ごとの比べ方は草刈り業者の料金相場と選び方で整理しています。
面積の伝え方
登記面積と、実際に刈る面積は一致しないことがあります。
登記面積には水路、法面、進入路、構造物の部分が含まれる場合があります。反対に、畦畔や法面を刈る必要があれば、平面の面積より作業量が増えます。田んぼ特有の条件は田んぼ・休耕田・畑の草刈りが住宅の庭と違う理由をご覧ください。
伝えるときは、次を分けてください。
- 登記上の面積(納税通知書や登記事項証明書の数字)
- 実際に刈る範囲(耕作中の区画、残す樹木、建物を除いた部分)
- 平面と斜面の割合(畦畔・法面がどのくらいあるか)
面積が分からない場合も依頼できます。 公図だけで決めず、地図上の概測と現地写真を業者へ渡してください。地番からの調べ方は自分の農地の地番・場所が分からないときの調べ方で整理しています。
現地で確認したいこと
農地には、境界杭、石、針金、支柱、水栓、側溝などが草に隠れていることがあります。作業前に分かる範囲で印を付け、残したい苗木や設備も知らせてください。 隣地や道路に刈刃が向く場所では、飛散防止や誘導の方法も確認します。
傾斜地、ぬかるみ、蜂の巣、不法投棄物がある場合は、写真を添えて事前に伝えてください。
横浜市は、私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草以外の廃棄物が見つかったときは、草と一緒に処分できると決めつけないでください。 処理方法を業者と相談する必要があります。
見積りの比べ方
見積りでは、次を分けて確認します。
- 刈払いだけか、集草・搬出・処分まで含むか
- 機械の種類と作業人数
- 予定日と、雨天時の扱い
- 作業後の写真報告の有無
- 追加作業が生じる条件
複数の見積りを比べる場合は、刈る範囲・仕上がり・処分方法を同じ条件にそろえてください。 条件が違うまま金額だけを比べても、判断材料になりません。
同じ土地でも、刈った直後と長期間手を入れていない状態では、必要な機械と工程が変わります。写真だけで判断しにくい土地では、現地確認を依頼してください。
よくあるご質問
100坪の草刈りはいくらですか。
面積だけでは決まりません。移動、機械の搬入、養生といった工程は面積によらず必要なため、坪数に比例しません。草丈、傾斜、進入路、刈草の処分の有無で変わります。見積りの際は、実際に刈る範囲と処分の要否をあわせてお伝えください。
100坪と300坪で費用は3倍になりますか。
3倍になるとは限りません。移動や機械の搬入など面積によらず必要な工程があるため、小さい土地ほど面積あたりの単価は割高に見えます。反対に広い平坦地は効率が上がる方向に働きます。実際の金額は業者と現場条件によって変わります。
自分の農地はどのくらいの大きさですか。
登記面積は納税通知書や登記事項証明書で確認できます。参考として、eMAFF農地ナビの公表データでは横浜市の農地の中央値は約140坪、300坪未満が79.3%でした(2026年8月時点、市街化区域内の農地を除く)。
面積が分からなくても見積りできますか。
できます。地番と現地写真をお送りください。地図上の概測から進められます。
登記面積で見積りしてもらえますか。
登記面積には水路や法面が含まれることがあり、実際に刈る範囲と一致しないことがあります。耕作中の区画や残す樹木がある場合は、あわせてお知らせください。
斜面があると高くなりますか。
傾斜地は足場が不安定で、平面と同じ機械を使えないことがあります。面積あたりの作業時間が長くなる可能性があるため、平面と斜面の割合をお伝えください。
刈った後の管理
作業日、作業範囲、草丈、天候、使用した機械、刈草の扱いを記録しておくと、次回の見積りに使えます。 遠方にお住まいの場合は、作業前後の写真と連絡方法を決めておくと現況を確認しやすくなります。
刈る頻度の考え方は草刈りの頻度はどのくらいが適切か、刈り続けた場合の負担は草刈り費用と固定資産税、10年続けるといくらになるかで整理しています。
現地条件に合う作業内容を整理したい方は、農地・空き地の草刈りのご依頼をご利用ください。面積が分からないままでもお申し込みいただけます。









