草刈りを頼んだら、思っていた仕上がりと違った。そんなトラブルを避けたい方に向けて、依頼前に確認しておきたい点をまとめました。
行き違いが起きやすいのは、見積りに含まれていない部分です。 刈草の処分、境界の扱い、当日に見つかった廃棄物、日程の変更。いずれも「言わなくても分かるはず」と思いがちな箇所です。
依頼前に決めておく項目は5つです。 作業範囲、仕上がり、刈草の扱い、支障物の扱い、日程です。
1. 作業範囲

登記面積と、実際に刈る面積は一致しないことがあります。 水路、法面、進入路、構造物の部分が含まれている場合があるためです。
伝えるときは次を分けてください。
- 登記上の面積(納税通知書や登記事項証明書の数字)
- 実際に刈る範囲(耕作中の区画、残す樹木、建物を除いた部分)
- 平面と斜面の割合(畦畔・法面がどのくらいあるか)
境界が不明な場合は、その旨を先に伝えてください。 隣地まで刈ってしまうと、費用の問題ではなく近隣との問題になります。
参考として、規模の目安があります。 eMAFF農地ナビに公表されている横浜市の農地32,259筆では、1筆あたり面積の中央値は462㎡(約140坪)、300坪未満が79.3%でした(2026年8月13日取得。市街化区域内の農地は非公表のため含まれません)。 区別の筆数や地目の内訳は横浜市の農地データをご覧ください。
面積と費用の関係は100坪・300坪の草刈り費用はどう決まるかで整理しています。
2. 仕上がり
「草刈り」が刈払いだけを指している場合があります。
| 工程 | 確認 |
|---|---|
| 刈払い | どの高さで刈るか |
| 集草 | 刈った草を集めるか、その場に散らしたままか |
| 搬出 | 敷地外へ運び出すか |
| 処分 | 処分費が見積りに含まれているか |
この4つのどこまでが見積りに入っているかを確認してください。 金額だけを比べると、集草を含む見積りと含まない見積りを並べてしまいます。
3. 刈草の扱い
残すか搬出するかを、作業前に決めてください。
依頼先によっては搬出を受託していません。 横浜市シルバー人材センターは「会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分」をお請けできない作業に挙げています。
出典:公益財団法人横浜市シルバー人材センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」(2026年8月13日確認)
刈った草の扱いは刈った草の処分方法と費用の考え方で整理しています。
4. 支障物の扱い
草に隠れているものが、当日の追加作業や破損につながります。
農林水産省の「共同活動の安全のしおり」は、事前の下見でチェックする危険箇所として「急傾斜地、窪地やぬかるみ、段差、電線や電話線、狭小地、急流の水路、危険物、蜂の巣などの危険な動植物等」を挙げています。また「事前に、草刈範囲の空き缶や石、木片などを取り除いておきましょう。」「除去できない木や障害物がある場合は、その周辺は草刈機を使用せず、鎌等で草刈りしましょう。」ともしています。
出典:農林水産省「共同活動の安全のしおり」(2026年8月13日確認)
先に伝えておきたいもの
- 境界杭、石、針金、支柱、水栓、側溝
- 残したい苗木や設備
- 蜂の巣、電線、擁壁
- 不法投棄された廃棄物
4は特に確認が要ります。 横浜市は、私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草と一緒に処分できると決めつけないでください。 当日に見つかった場合、処理方法を業者と相談することになります。
5. 日程
すぐに来てもらえるとは限りません。 横浜市シルバー人材センターは、申込みから作業日まで「1~3ヶ月程度お待ちいただくこともあります」とし、下見の打合せの電話は受付より1週間〜10日程度、見積りは下見の後としています(2026年8月13日確認)。
雨天時の扱いも決めておいてください。 田んぼは水を抜いていても地盤が柔らかいことがあり、天候によって作業日が動くことがあります。
断られる条件を先に確認する
費用の話に入る前に、受けてもらえる作業かを確認するほうが早く進みます。 横浜市シルバー人材センターは、受託できない作業として次を公表しています。
- 高木の剪定(高さ3m以上)
- 伐採/抜根
- 植え替え作業
- 消毒、除草剤散布作業
- 斜面や不安定な場所など、安全が確保できない場合
- 駐車場で刈払機を使用する除草作業
- 会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分
- 下見により作業が難しいと判断した場合
- 横浜市外の作業場所
農地では、斜面や樹木が該当することがあります。 依頼先ごとの向き不向きは草刈りを頼める業者の種類と向き不向き、断られる条件はシルバー人材センターの草刈り料金と、断られるケースで整理しています。
記録を残す
作業前後の写真を依頼してください。 遠方にお住まいの場合、現況を確認する手段になります。
あわせて、作業日、作業範囲、草丈、使用した機械、刈草の扱いを記録しておくと、次回の見積りの材料になります。
よくあるご質問
見積りより高くなることはありますか。
見積りに含まれていない作業が生じた場合に起こり得ます。刈払いだけか、集草・搬出・処分まで含むかを、依頼前に分けて確認してください。追加が必要になる条件と、その場合の連絡方法も決めておくことをお勧めします。
隣地まで刈られてしまいました。
作業範囲を明示していなかった場合に起こり得ます。境界が不明な場合は、その旨を先に伝えてください。
当日ごみが見つかったらどうなりますか。
横浜市は私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草と一緒に処分できると決めつけず、処理方法を業者と相談してください。
設備を壊されたら。
事前に残したい設備や隠れている支障物を伝えておくことが基本です。境界杭、水栓、側溝などは草に隠れていることがあります。
頼んでからどのくらいで来ますか。
依頼先によります。横浜市シルバー人材センターは、申込みから作業日まで1〜3ヶ月程度待つこともあると案内しています。
雨で延期になったら。
雨天時の扱いを事前に決めておいてください。田んぼは水を抜いていても地盤が柔らかいことがあり、天候によって作業日が動くことがあります。
ご依頼について
上記の5項目をお伝えいただければ、条件を確認したうえでご案内します。 現況写真と地番があれば、面積が分からないままでもお申し込みいただけます。
農地・空き地の草刈りのご依頼から承ります。









