草刈りはシルバー人材センターに頼むと安いと聞くものの、実際のところはどうなのか。料金の仕組みと、断られるケースを整理した記事です。
横浜市シルバー人材センターの利用料金は、会員に支払う配分金に加えて、事務費(配分金額の20%)と交通費を含む構成です。 材料費や振込手数料が別途必要になる場合もあります。
そして料金以前に、受託できない作業が公表されています。 斜面や不安定な場所、高さ3m以上の剪定、伐採・抜根などです。農地はこの条件に当たることがあります。
この記事では、料金の構成と、依頼が難しくなる条件を公表内容にもとづいて整理します。
料金の構成

公益財団法人横浜市シルバー人材センターは、植木・除草の利用料金について次のように案内しています。
ご利用料金は、会員に支払う配分金のほか、事務費(配分金額の20%)、交通費が含まれています。
他に、必要により材料費、振込手数料が別途必要となります。
つまり内訳は次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配分金 | 会員に支払う、作業そのものの対価 |
| 事務費 | 配分金額の20% |
| 交通費 | 利用料金に含まれる |
| 材料費・振込手数料 | 必要に応じて別途 |
事務費の割合が明示されている点が、この案内の特徴です。 配分金額の20%という比率が分かるため、内訳を把握したうえで比較できます。
さらに条件によって加わるものがあります。同センターは脚立・三脚を使用する場合について「1作業につき2,800円をご負担いただきます」としています。作業単位の負担であり、面積では決まりません。
公表されている料金がそのまま請求額になるわけではありません。 同センターは、公表料金について「1日あたり1名作業時の目安料金のため、ご利用料金はお見積りにより変動します」としています。
出典:公益財団法人横浜市シルバー人材センター「お仕事ご依頼(植木・除草)」(2026年8月13日確認)
受託できない作業
同センターは、お請けできない作業を公表しています。
- 高木の剪定(高さ3m以上)
- 伐採/抜根
- 植え替え作業
- 消毒、除草剤散布作業
- 斜面や不安定な場所など、安全が確保できない場合
- 駐車場で刈払機を使用する除草作業
- 会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分
- 下見により作業が難しいと判断した場合
- 横浜市外の作業場所
出典:同上
農地で当たりやすい条件
上のリストのうち、農地で問題になりやすいのは次の2つです。
1. 斜面や不安定な場所 — 田んぼの畦畔や法面は傾斜地です。平らな田面だけでなく畦を刈る必要がある場合、この条件に当たることがあります。田んぼ特有の条件は田んぼ・休耕田・畑の草刈りが住宅の庭と違う理由で整理しています。
2. 伐採/抜根、高さ3m以上の剪定 — 放置期間が長ければ樹木が育ちます。草刈りのつもりでも、実態が伐採であれば別の作業です。
3つ目に、市外の土地があります。 横浜市外の農地は対象外です。市外に土地をお持ちの場合は、その地域のセンターへ直接ご確認ください。
制度としての位置づけ
シルバー人材センターは、臨時的・短期的な就業を紹介する仕組みです。一般の造園会社と同じ人員・機械・契約形態とは限りません。
そのため、次の点を前提に検討してください。
- 扱える作業の範囲が定められている
- 申込みから作業日まで待つことがある(後述)
- 下見により作業が難しいと判断された場合は受託されない
「安いところから順に当たる」という進め方だと、断られ続けて時間だけが過ぎることがあります。 土地の条件を先に伝え、受けられるかを確認するほうが早く進みます。
申込みから支払いまでの流れ
同センターは、次の流れを案内しています。
- 電話またはWEB発注で申し込む(作業日は申し込みから1〜3ヶ月程度お待ちいただくこともあるとされています)
- 作業会員から、下見の日時の打合せの電話がある(受付より1週間〜10日程度)
- 現場の下見後、見積りの提出と作業日の打合せ
- 作業日当日、就業会員が作業する
- センターから請求書が郵送される(コンビニまたは銀行で支払い。振込手数料は依頼者の負担)
見積りは下見の後に出ます。 申し込んだ時点では金額が確定しない流れです。急いで刈りたい場合は、この期間を見込んでおいてください。
依頼先ごとの向き不向きは草刈りを頼める業者の種類と向き不向き、料金の比べ方は草刈り業者の料金相場と選び方で整理しています。
依頼前に伝えること
断られる条件に当たるかどうかは、次を伝えれば早い段階で分かります。
- 土地の所在(横浜市内かどうか)
- 平面と斜面の割合(畦畔・法面があるか)
- 樹木の有無と高さ
- 刈草の処分を依頼するかどうか
- 現況写真
刈草の搬出処分は受託できない作業に挙げられています。 処分まで必要な場合は、その部分を別に手配するか、対応できる依頼先を探すことになります。刈った草の扱いは刈った草の処分方法と費用の考え方をご覧ください。
なお、横浜市は私有地内の不法投棄物について、所有者・管理者の責任のもとで片付けると案内しています。刈草以外の廃棄物がある場合は、草と一緒に処分できると決めつけないでください。
よくあるご質問
シルバー人材センターの草刈り料金はいくらですか。
横浜市シルバー人材センターは、利用料金が配分金・事務費(配分金額の20%)・交通費を含む構成であるとしています。公表料金は「1日あたり1名作業時の目安料金」で、見積りにより変動するとされています。
事務費とは何ですか。
同センターの案内では、配分金額の20%にあたる費用です。利用料金に含まれています。
追加でかかる費用はありますか。
必要により材料費、振込手数料が別途必要とされています。また脚立・三脚を使用する場合は1作業につき2,800円の負担が案内されています。
農地の草刈りも頼めますか。
内容によります。斜面や不安定な場所など安全が確保できない場合、伐採・抜根、高さ3m以上の剪定は受託できない作業として公表されています。畦畔や法面がある農地、樹木が育っている土地では該当することがあります。
横浜市外の土地でも頼めますか。
横浜市シルバー人材センターは「横浜市外の作業場所」を受託できない作業に挙げています。その地域のセンターへ直接ご確認ください。
刈った草の処分もしてもらえますか。
「会員による集積所等への作業後ゴミの搬出処分」は受託できない作業に挙げられています。処分が必要な場合は、その部分の手配を別に考える必要があります。
申し込んでからどのくらいで作業してもらえますか。
同センターは「作業日はお申し込みいただいてから1~3ヶ月程度お待ちいただくこともあります」と案内しています。下見の打合せの電話は受付より1週間〜10日程度とされています。
見積りはいつ分かりますか。
現場の下見の後に提出される流れです。申し込んだ時点では金額は確定しません。
断られた場合
受託できない条件に当たった場合でも、対応できる依頼先はあります。傾斜地、樹木の伐採、大面積、刈草の処分を含む作業は、農地を扱う事業者の領域です。
農地・空き地の草刈りのご依頼では、傾斜や樹木の有無を含めて条件を伺ったうえでご案内します。面積が分からないままでもお申し込みいただけます。
本記事は公表されている内容を整理したものです。料金・受託条件はセンターや時期によって変わることがあります。最新の内容は各センターへ直接ご確認ください。記載内容は2026年8月時点の情報に基づきます。









